最近あったこと(4/8~4/14)
今週のポップカルチャーと日常です。
4/8(土)
MV「100億点 / ラフ×ラフ」
佐久間宣行プロデュースアイドル、ラフ×ラフのデビューシングル。 佐久間自身が「プロデューサーの姿が気にならないようなアイドルになって欲しい」と前置きした上で、顔をテカテカにして踊っている佐久間宣行が何度もフレームインしてきたり増殖したりするPV。最初から面白いのに、見てるうちに佐久間さんが邪魔すぎて自然とラフ×ラフの方に視線が誘導されるし、メンバーが気になっちゃう仕組みになってるのすごい。これが行動経済学か…。
TV「オールスター後夜祭'23春」
JPOPでDJをやっている身として芸能時事ネタには敏感でいたいので「クイズ☆正解は一年後」と「オールスター後夜祭」はマスト。俺の選曲のひねくれ方はこの辺りから来ている気がする。 おなじみのロードと旧満州ネタもありつつ、体重数珠つなぎチャレンジで小太りがどんどん集まっていく絵だけでも面白かった。放送事故に見せかけた問題も、単純なエンタメとしても成立しているし、R-1への批評性もあるしTHE藤井健太郎の仕掛け。
意識したわけではないが、佐久間藤井の2名を並べて褒めてしまった。あー!佐久間さーん!
久々に軽い喘息が出てしまいこの日のジムはスキップ。春先にたまに出る季節性の喘息っぽい。
4/9(日)
ジム。胸と三頭。トレーニング後にスシローでカロリー・タンパク質補給。
PS5「ホグワーツレガシー」
良いオープンワールドの要素の一つである「ついついサブクエに寄り道しちゃう」設計で30時間程かかりながらもストーリーとメインクエストはクリア。改めてハリーポッター見返したら色々小ネタあって更に面白いんだろうな~。やり込み要素多くてまだ全体の30%くらいしか回れてない気がする。あとはサブキャラのクエストだけ回って終了予定。
アニメ「水星の魔女 2期」第1話
1期が面白すぎたので今期一番の期待。早くも1期で貼った伏線を拾い始めているがまだまだ展開しそう。おじさんに片足突っ込んでるので三ヶ月経ったらキャラクターの名前ほぼ忘れてて悲しい。
ドラマ「だが、情熱はある」第1話
オードリー若林正恭・南海キャンディーズ山里亮太のふたりの半生を「ほぼ実話」としてドラマ化した作品の放送初日。 私はオードリーANNリスナー且つ、たりないふたりファンなのでバイアスはあるかもしれないけどこれめちゃくちゃいいドラマなのでは…?? まず、個人的にはドラマ演出的にこの二人の関係を美しい友情みたいに描く事を恐れていたんだけど、導入の「決して友情物語ではない」というナレーションに救われる。この解釈を前提に置けるのは「たりないふたり」に理解が無いとできない。このドラマは大丈夫な気がする。
クラスで一番面白い人の投票に一票だけ若林が入っていたくだり、俺の知ってる限り史実ではないと思うんだけど、票を入れたのは「若林が面白い事を知っている陰気な俺たち」を具現化してくれた存在のはず。 山ちゃん最愛の母親を猟奇的に演じるヒコロヒー。ヒコロヒーと同い年なのに親子役で出ているトンツカタン森本。 テーマ曲はT字路sかー。クリーピーも何かしらの形で出てくるんだろうな~。(T字路sってVIVID SOUNDなんやね。)
4/10(月)
休日が終わってしまった。霜降りANNの近大入学式の話は毎年おもしろい。
スピッツ「美しい鰭」
ドラマ「silent」で再注目のスピッツ。その後のリリースが「ヒレ」???と思ったけどコナンの新作映画(『黒鉄の魚影』)の主題歌に合わせたってことか。Aメロはちょっと不思議なビートが混ざるけどサビはスピッツの王道メロディ。なんといってもまたこれが無駄のない編曲。流石である。 盤は水曜発売だけど、表題曲は先行して月曜日配信パターン。
ブログ記事「良さが分からない名盤」
良さが分からない名盤(100−32位)(前編) https://www.zippu21.com/difficult_albums_1/
良さが分からない名盤(30−1位)(後編) https://www.zippu21.com/difficult_albums_2/
良い記事。RadioheadもPrimalScreamもどうもピンと来ない人生だったけど、久々に聞いてみようかな。
何にだって合うもの合わないものあるのは仕方ないんだから、誰も傷つけず、上手に「Not for me」を言える能力を身に着けたいですよね。 逆の立場であっても、「なんでこの良さがわからないんだ!」って怒るんじゃなくて、「人と違う好きがあってラッキー!」ぐらいに捉えられたら幸福。
4/11(火)
通勤は川島明のねごと。ゲストはレッツゴーよしまさ。普段の志村けんの物まねすごすぎる。映像無いとほぼ本人。
料理「葱だし」
はてブで見つけたこれがおいしそうだったので作ってみる。塩胡椒軽く振った鶏もも焼いてドン。うまい。簡単。出汁の味と葱の風味で食うので脂質も低い。 エンジニアが書く料理記事はロジカルで好き。 https://azumakuniyuki.hatenablog.com/entry/make-negi-dasi
サンリオキャラクター大賞
今年もはじまったぞ!!!!私はバッタばつ丸のサブキャラ、グッドはな丸が好きなのですが、もちろんエントリーはないのでバッドばつ丸にしこしこ投票しています。今年30周年だしはな丸のぬいぐるみ出してくれ〜頼む〜。
がおぱわるぅも可愛い…。
4/12(水)
テレワークの日はラヴィットが見れるから最高。真空・タイムマシーン3号・霜降りせいやがゲストだったので朝からニコニコ。
忙しくてあまり録画消化できなかった。芸談好きなのにあちこちオードリーが半年以上溜まっている。
仕事終わってジム。背中と二頭。軽い喘息の影響で酸素が取り込みにくくて二頭が追い込み切れなかった。ちょっと悔しいけど、筋トレなんて誰にお願いされたわけでもなく、勝手にやってるだけなので無理せずにやっていけばよい。
私立恵比寿中学「kyo-do?」
水曜日は新譜。エビ中の新曲は安心安定のヤマモトショウワークス。I want you backみのある仕上がりでポップで丁度いい。
エビ中のI want you back歌謡といえば1年前リリースののAnytime,Anywhereもあるんだよね。
4/13(木)
漫画「シバタリアン」
ジャンプ+で先週始まった連載。読み切りでいいやん!どうやって続くん?と全員が思ったはずだが、異様なハイスピードで物語が展開している。次話も楽しみ。
村上春樹「街とその不確かな壁」
村上春樹新刊「街とその不確かな壁」を購入。所謂ハルキストの自認は無いが、村上春樹の長編はある程度読んでいるので読まなきゃなのスタンス。話題作はいろんな人の書評が読めるのも良い。しばらくはこれを読む生活です。もう最近は読むとしてももっぱら電子書籍なのでハードカバーで本買うの久々。重いな~。
新潮社のHPを見ると、「『街とその不確かな壁』著者直筆サイン入り愛蔵版」限定300部(著者直筆サイン、シリアルナンバー入り)予価10万円という情報が。
強く出たな~とは思うけど、これ作品が評価されればされるほどプレ値が付く資産になるのでは…?転売勢多そう。
所要を済ませてから帰ったので丼丸テイクアウトして帰宅。帰宅後は明日のDJの選曲。当時の邦ロックの選曲は、持っていたはずの音源がみつからないor128kbspで取り込んでいて使えないパターンが多すぎる。
4/14(金)
週末だ!残業で現場前に帰れそうになかったので、仕事終わり秋葉原のらくスパ1010で風呂はいってちょっとだけ横に。横は最高。ここの銭湯は新卒の頃、夜勤明けで良くお世話になったもんですね。(当時は江戸遊だったな)体力赤ゲージから黄色に戻った所で22時過ぎMOGRA入り。
DJ出演「#ano_koro@秋葉原MOGRA」
90~00年代のお気持ち邦ロックDJイベント、#ano_koroに出演。ゲストはまことくなはらさん。オープンで好き勝手にやってあとはお酒飲んでニコニコです。今回はあの頃の邦ロックとポップスの境目をギリギリ攻めるDJでした。ジャンル縛りパーティはどこまではみ出せるかが勝負。 このイベント、開始当初はどうも集客伸び悩んでたんだけど、深夜にした途端一見のお客さんどさっと増えてありがたい。また遊びに来てくれると嬉しいな。終始いい雰囲気で楽しかった〜。 ano_koroは8月10日(祝前日)に通常回と、近いうちに特別回があったりしますので気にかけて~。
<出演告知> 4/25(火) PURE IBIZA@秋葉原MOGRA
4/28(金) 邦SP@下北沢CREAM
5/4(祝) 夜猿@阿佐ヶ谷DRIFT
余談。妙にアクセス多いなと思ったら、はてブトップページの「編集部が選んだお勧め記事」に前回の日記が選ばれてたみたい。嬉しいね。
最近あったこと(2023/4/1-4/7)
年度始まりでキリも良いので日記書きます。
日常とポップカルチャーのあれこれです。
4/1(土)
先月サボりがちだったので年度初めは気合入れて朝からジム。胸と三頭の日。今日からトレーニング中のドリンクにEAA・BCAAに加えてクレアチンを追加。様子見。
昼から近所の友達の花見。外で酒が飲めればなんでもいい。 買い出しのスーパーでコスパ最強のレアウイスキー、ニッカフロムザバレルを定価で入手。家にストックはまだあるけど、こんなんなんぼあっても良いですからね。プレ値で売ってることも多いけど、3000円前後の定価で売ってたら是非拾って下さい。ハイボールが最高。
花見を中抜けしてサーキットフェス、シンクロニシティへ。 ZAZENBOYS → LAUSBUB → SPECIAL OTHERS → JYOCHO
元宇宙コンビニだいじろー氏のJYOCHO。2010年前後の残響、ポストロック、マスロックブームの後を追うように出現したバンド。マスロックの中にあるポップさが猟奇的。あのクリーントーンの超絶タッピングを、一音も外さず立ったまま歌いながらライブで弾き続けられるの本当にどうかしてる。照明も音ハメ完璧。見れてよかった…。
どうでもいいけど「sugoi kawaii JYOCHO」って小沢健二「So kakkoii 宇宙」みたいだよね。
一緒にJYOCHOを見たMiiiこときゅんみーと120分セルフ飲み放題1000円、置いてある電子タバコ無料で吸い放題の謎の店で飲酒。肺と肝臓が終了。花見から考えると都合12時間飲みつづけてしまった。
ややこしいが芸人の方のシンクロニシティが吉本所属でプロ転向の報。吉本???非吉本っぽくない???人力舎っぽさあるよね??個人的には兼業のかっこよさみたいなのもあったんけど、先週煉瓦SPで見た俳句のネタもとんでもない作りこみだったので見る機会増えるのは嬉しい。
4/2(日)
二日酔いを覚ます為に糖質が必要。新代田二郎へ。10時過ぎ着でセカンドロット。全部飲んだら徴兵免除されそうなくらいの塩分濃度のスープ。朝イチの醤油ギンギン非乳化最高。
溜まってるラジオ消化しながらホグワーツレガシー。時間を溶かしに行く攻めの姿勢。
先週発売の「ひらやすみ」5巻。良すぎる。良すぎて何度も読んじゃう。 平穏な世界観なのに、少しづつ、着実に、並行的に物語が進むのが気持ちいい。できる事があるのも、できない事があるのも、ついできるふりをしちゃうのも、できない事をさらけ出せるのも全て美しい。ちょっとした勇気といつもと違う選択を肯定する、今一番仕事を辞めたくなる漫画。
夜にジム。背中と二頭。今年度は追い込むのが苦手な二頭が課題。
4/3(月)
通勤は真空ジェシカラジオ父ちゃん。地上波回で1時間あるのありがたいね~!
仕事帰宅して雑にササミと冷凍野菜を照り焼きにして食。トレーニングする日は何を食べても良し。それ以外の日は高タンパク低脂質、炭水化物は一応GI値低めに玄米ご飯か蕎麦というルールでやっていきます。正しくはないと思うけどジム行ったらうまい飯食えるのは精神衛生上良い。
エサを食べながら、きょうスタートのNHK朝ドラ「らんまん」視聴。主演は俺たちの神木隆之介。ショタパートは神木きゅん登場への前戯なので我慢。「エール」以来の男性主人公。しばらく見続けてみる予定。
寝る前に映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」視聴。32歳男性号泣。 カルト的な評判で各所から噂は聞いていたが、歌謡曲を多数使ってるからか、権利関係で30年以上円盤化されずに昨年年末にブルーレイ化。今年4月にNetflixで配信開始。 適宜挟まれる音楽パートを目立たせるためなのか、日常・ギャグパートはほぼBGMを使わず、通常放送の「ちびまる子ちゃん」とは一線を画す異様な雰囲気が常に漂っており、まるこが何か「感動」に触れると音楽パートに入る。 音楽パートでは大瀧詠一「1969年のドラッグ・レース」、謎のインドネシア歌謡「ダンドゥット・レゲエ」、細野晴臣「はらいそ」、たま「星を食べる」等が流れるのだが、その映像がこの映画のキモで、子供に見せるには刺激的なくらいドラッギー。曼荼羅のように増殖していく花輪君が最高。 本線のストーリーも、ちびまる子ちゃんには珍しく、青年の恋愛・結婚を描いたもので、現代の観点から見ると、昭和の「女性の幸せの形」を価値観を無邪気に押し付けてしまうまるこの無邪気さが残酷・皮肉にも見えるが、シンプルながらも非常に涙を誘う物語でした。
余談だが、坂本龍一死去の報の翌日に、YMOを組むきっかけになった細野晴臣「はらいそ」に意図せず出くわす事になるとはなんとまぁ。
更に余談になるが、「はらいそ」という文字列を見ると諸星大二郎の「生命の木」をつい思い出してしまう。久々に妖怪ハンターシリーズ読み返したいな。
4/4(火)
通勤は「スカルプD 川島明のねごと」。スポンサーが変わっても麒麟川島明と天津向井は何も変わらず安心。ゲストはコットン。川島明の手腕によって、どのゲストが来てもサイクルヒットを打ち続けている番組。是非。
知らないうちに「えびしゃ」というコントトリオがワタナベ所属になっていた。法政のお笑いサークルHOSと慶應オーケイズの出身で、22卒の学生芸人では個人的に推していたグループ。スタイリッシュでバカバカしい、一つのボケやシチュエーションを膨らましていくタイプで東京03とかに近い印象。えびしゃ佐伯君はリヴァイアサンというコンビでリズムネタ漫才もやっていたがこれもまた面白いのよ。
今日見た良い記事。デイリーポータルはこれでいいしこれがいい。 https://dailyportalz.jp/kiji/rehabilitation_ka-dake-nagai
4/5(水)
テレワークの日はラヴィットが見れるから最高。シーズンレギュラーの入れ替わりで四季を感じる体になってしまった。櫻坂の増本綺良ちゃんかわいかったわね。 春アニメ、「僕の心のヤバイやつ」「スキップとローファー」を流しながら仕事。どちらも原作読んでるので気楽に視聴予定。
仕事終わってジム。脚と肩。サイドレイズで僧帽に入りがちなので要フォーム改善。
水曜日なので新譜チェック。 YONA YONA WEEKENDERS feat.原田郁子!!
bonobosの蔡さん、バンアパの荒井さんに続いてクラムボン原田郁子を起用。
寝る前にホグワーツレガシー。来週は村上春樹の新刊が出るので、今週末にはクリアまでたどり着きたい。
4/6(木)
「春とヒコーキのグピグパグポ」最新回を聞きながら出社。ぐんぴぃが7年ぶりに実家に帰る話がメイン。今年一番笑ったかもしれない。春ヒコのエピソードトーク強すぎる。
山里亮太「天才はあきらめた」を再読。
オードリー若林正恭、南海キャンディーズ山里亮太のドラマ、「だが、情熱はある」が楽しみすぎるので改めて読んでおく。先月は「たりないふたり」シリーズも全部見返した。準備は万端。
4/7(金)
週末だ!
TBSラジオ「ハライチのターン!」澤部の代打で伊集院光が出てるじゃないか。
ターンのノリを突き通す岩井と乗っかる伊集院。いい回だった…。
退勤後、ミヤショーでMiiiきゅんスギちゃんもりちゃんで飲酒。酒を飲んだ状態でaikoの話を出されると最近のaiko研究経過を喋り続けてしまうのでやめてください。
土曜日は「オールスター後夜祭」、日曜日は「水星の魔女2期」と「だが情熱がある」の初回放送。他に予定は無いが楽しい週末。
<出演告知>
4/14(金) #ano_koro@秋葉原MOGRA
4/28(金) 邦SP@下北沢CREAM
5/4(祝) 夜猿@阿佐ヶ谷DRIFT
「ねぇ」とフレンズは君に語りかける ―ポップミュージックの深淵(フレンズ『ベビー誕生!』」に寄せて)
今回記事にするのは今話題のすごーい!のフレンズでもなく、口づけをかわした日はママの顔さえもみれななかったどこで壊れてしまったかわからないフレンズでもない。渋谷系ではなく「神泉系」を名乗るポップバンド「フレンズ」である。メンバーは以下の通り。
・おかもとえみ(Vo / 科楽特奏隊、ex.THEラブ人間)
・ひろせひろせ(Vo,Key / nicoten)
・三浦太郎(Gt,Cho / ex.HOLIDAYS OF SEVENTEEN)
・長島涼平(Ba / the telephones)
・関口塁(Dr / ex.The Mirraz)
2010年前後の東京インディーをちょっとでも追っていた人は聞いた事のある名前がずらっと並んでいるのではないだろうか。インディーシーンを盛り上げていた彼(女)らが各バンドを脱退・解散・休止して結成したのが「フレンズ」である。
2015年結成で月1回程度のライブ、楽曲は配信リリース・youtubeでのMV公開などで活動してきたバンドであるが、2017年4月5日に待望のフルアルバム『ベビー誕生!』をリリース。「夜にダンス」「Love,ya!」など配信リリースの曲がどれも最高だったので、期待値のハードルが非常に高くなっていたのにも関わらず、期待以上のド直球のポップなメロにお洒落なサウンド。かと思えば突然のRage Against the Machineのオマージュや、宮崎駿に対する愛を語った隠しトラックなど、随所にみられる遊び心も心地よい。
ちなみに『ベビー誕生』というアルバムタイトルはアメリカドラマ「フレンズ」season1のサブタイトルからの引用である。ポップカルチャー万歳!
収録曲の全て作詞はボーカルのおかもとえみ氏である。今回はフレンズの"ポップ"である強みを説明するためにアルバム収録曲の歌詞を何曲か引用してみよう。
続きを読むきみがいない「東京」と、君がいる『東京』。(サニーデイ・サービス「桜 super love」に寄せて)
昨年夏にリリースされたサニーデイ・サービスのアルバム、『DANCE TO YOU』。
一見、日常の中にゆったりと溶け込むポップな作品なのだが、音楽ジャーナリストの柴那典氏が「悪魔に憑かれた渾身ポップアルバム」と評したように、ポップさの中に祈りのような、呪いのような、狂気じみた圧を感じざるを得ない大傑作なのです。
- アーティスト: サニーデイ・サービス
- 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
- 発売日: 2016/08/03
- メディア: CD
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このアルバムからシングルカットされた「桜 super love」が3月15日にリリース。ジャケットのアートワークは岡崎京子。ラブリーサマーちゃんのリミックスが収録とカルチャーの濃度がすごい。
きみがいないことは きみがいることだなぁ
サニーデイ・サービス - 「桜 super love」
「きみが(そばに)いない」という事実や悲しい感情が反転して、「きみ」の存在を改めて認識する。認識論と二元論がそれぞれ呼応したレトリックにやられてしまっている。なんてパンチドランクなラブソングなんだろう。
「きみがいないこと」。「きみがいること」。
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